本年度も、専修大学の大人気講座「ワーキングライフ講座」にGAISHIKEI LEADERSのメンバーが登壇し、学生たちに今後のキャリア設計や働き方のヒントを講義する。

 

2017年第1回目に登壇されたのは、GAISHIKEI LEADERSの発起人でもあるレノボ・ジャパン株式会社 代表取締役社長・留目真伸氏だ。「グローバル時代に輝くしなやかなリーダーシップ- ビジネスのメジャーリーガーを目指そう!!-」をテーマに、90分間の講義が行われた。

 

 

レノボといえば、言わずと知れた外資系のリーディングカンパニーであり、私を含め多くの学生が日々お世話になっている。そんな会社の代表取締役社長ともなる方を目の前にして、緊張する学生たち。しかし、留目氏の口からは、「社会人になるまで海外に出たことなんてなかった」、「新卒で会社に入った時のTOECIの点数は500点」などという今の肩書きからは想像もできないような驚きの言葉の数に、まず多くの学生たちが驚いたであろう。

留目氏は続ける。「キャリア設計をイメージするには、一流の人の経歴を聞きイメージすることもできるのだが、それはあくまでヒントとして受け止めて頂きたい。時代の変化が早いので、今46歳の僕が歩んできたキャリア設計の話がそのまま役に立つ学生は少ないと思う」。どれほど、今と昔でキャリア設計が違うのだろうか。留目氏があるキャリア設計の例を紹介する。

 

 

1970年に大学を卒業したある方の例だ。所謂私たち学生の親世代の成功と呼べるキャリア設計である。大学卒業後、33歳で係長、36歳で課長、45歳で部長、55歳で取締役、61歳で代表取締役社長。この方は、課長島耕作という漫画の主人公・島耕作の例だ。一方、留目氏の今日までのキャリア設計は以下の通りだ。

 

 

43歳で代表取締役社長に就任していることを考えると、島耕作より20年近く早いキャリアを歩んでいることになる。2人のキャリアを比較すると以下のようになる。

 

 

「島耕作より20年近く早いキャリアを歩んでいることになるのだが、今はもっと早い。先日、うちの会社では29歳の方を本部長に抜擢した」という留目氏。できる人は29歳でも、年齢関係なしにできる。学生たちにとって、「世は実力主義の時代である」ことを改めて感じさせられるエピソードとなった。

近年就活の際に「オヤカク」などと呼ばれる入社前に親の確認をしてから就職を決めるような学生もいるようだが、果たして20、30年前の親世代の価値観が今の時代に当てはまるのか。改めて、自分のキャリアは自分自身が主体的となり、設計していくべきだと感じた学生も多かっただろう。

 

さらに、新卒で入社した会社で定年まで働き続ける時代ではない。副業や様々なプロジェクトを同時に行っていく「パラレルキャリア」や次から次へと会社や事業を渡っていく「シリアルキャリア」など新たな働き方が生まれている2017年。会社の名前で仕事が取れるのか、自分自身の名前で仕事が取れるようになるのか、これからの時代どちらが必要とされるのか。留目氏が言葉を続ける。

「今後は会社というより、自分ベースで様々なプロジェクトを同時に行っていく時代。それらのプロジェクトをプロデュースする、つまり課題を発見し、それを解決するまでを設計できるようになる人は重宝される。様々なプロジェクトに呼ばれるような人材になるべく、信用を築き上げていくことが大切だ」。

 

 

最後に、留目氏からの5つのアドバイスが学生たちに送られた。

・自分の人生をどのようにするかは自分で主体的に考え、行動する。

・その際、人生の先輩たちの話を聞いたり、LinkedInなどで様々な人のキャリア構築について調べるのも良いが、それはあくまでもヒントとして受け止め、自分はどうするのか考える。

・信頼を貯めていき、様々なところからお呼びがかかる貴重な人材を目指す。

・英語は話せて損はない。今のうちから、生活の中に英語を取り組もう。(海外コミック、オススメ!)

・このGAISHIKEI LEADERSをチェック!!

 

去り際、留目氏がイノベーションを生み出すヒントを、現在レノボが行なっているプロジェクト「次世代AR技術『Tango』を活用したロビン&フランキー 二条城歴史ARツアー」 (2017年10月7日〜10月22日)をもとに教えて下さった。留目氏曰く、「イノベーションは、掛け算。『0→1』だけではない。今回も『歴史』×『AR』×『ワンピース』の掛け算で実現し、京都府の歴史財産をどのように世に発信していくのかという課題解決を行なった」。

 

就活を控える学生も多い中、GAISHIKEI LEADERSの方々による講義が、学生たちにとって価値あるものになっていくに違いない。2017年下半期、受講生にとって人生が大きく動く時間になるかもしれない。次週への期待が膨らむ。

(文・堀内恵悟)

 

カテゴリー: Event Reports