第六回MTL開催レポート(20世紀フォックス・ホームエンターテイメント・ジャパン 代表取締役社長 土合氏)

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GAISHIKEI LEADERS9月12日開催Meet the Leaders with 20世紀フォックス・ホームエンターテイメント・ジャパン 代表取締役社長 土合 朋宏 氏の様子をご報告します。「外資系リーダーというのは、響きは格好いいですが、今日は私の格好良くない話をします。」とイベントをスタートした土合さん。輝かしいご経歴の裏にある、度重なる業績の厳しいブランドへの異動、波乱万丈なご経験。そこで何を考え、どう乗り越えてきたか、その過程で何を習得したかをありのままにお話しくださいました。

がけっぷちをどう乗り切るか
業績の厳しい数々のブランドへ異動となり、そのがけっぷちの状況をイノベーショナルなアイディアで乗り切ってきた土合さん。「イノベーティブであるということは、既存するものに反する何かを実現するということで、そこには必ず反対勢力が存在する。そのアイディアの実現までの道のりは険しく孤独なもの。」そう参加者に語りかけ、そのがけっぷちの状況下で、成果を出し続けるために重要なこととして以下、述べられました。

①周りの意見に左右されずに根本的な事を考えつづける。自分が正しいと信じる事を徹底的に追及する。

②最終的な決定が下るまでは絶対にあきらめない。

③自分の意見を支えてくれるサポーターをとにかく増やす。

イノベーティブな発想であればあるほど、サポートしてくれる人は、初めは少ないもの。ただ、一人でできることなど何一つない。だから仲間を増やしていかなくてはいけない。そのために重要なことは、自分が自分自身の意見に対する確信を持てるまで徹底的に考え抜く、周りの理解を募るために十分な情報を収集する、そこで自身のロジックを組み立て相手に説得力もって話すことが大切とのことでした。

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海外の人間と上手に交渉をするコツ
外資系でリーダーとして活躍してゆくためには、海外の人間とうまく交渉しながら物事を進めることが重要です。そのうえでポイントとなることを5点、以下の通りご紹介くださいました。

①自分と同じ人間はひとりもいないということを自覚する。
国籍・性別関係なく、「自分と全く同じ人」はこの世に存在しない。ましてや生活や文化、風習が違う環境で生活をしてきた海外の人であれば、なおさらである。交渉する相手は「自分とは違う」ことを認識することがまず大切。欧米に比較して、価値観やライフスタイルの均質化傾向がみられる日本では、ある程度の共通認識があるため、前提の説明や結論部分はあえて伝えなくても、お互い察することができてしまう傾向がある。しかし、海外の人とは違う。必要十分な共通認識が無い為、それらの説明が省かれてしまうと議論がかみ合わない。その事実を認識して、前提や結論部分については、日本人同士では「説明しすぎだ」感じてしまうくらいの細かな説明が必要。

②相手の話をしっかり聞き、考え方を理解する。
自分とは違う人間だから、聞かなくては相手のことは理解できない。聞くことを通じて、相手が何に関心を持っているかを知ることが重要。相手の関心を知ることで、相手に自分の考えを納得してもらう為の伝え方がわかるのも。自分が正しい・良いと思うことを、相手の関心に基づいて説明し、良いと納得してもらうことが大事。

③論理的に説明をする。
日本人同士では、ロジックをある程度共有しているから、感情に訴えかけることが、上手く機能してしまうことがある。しかし海外の人には、それは通用しない。対外国人に対しては、過剰と思われるくらいA-Zを論理的に説明する必要がある。またプレゼンテーションをする際に、本論には関係のない情報や話題を挟むことは、相手を混乱させ理だけなので、しないほうがよい。

④ストーリーを立てて、自分の考えをはっきりと説明する。
自分にとって一番大事なことだけに話を集約させる。「○○という反対意見はあるかもしれないが・・・」といった謙虚さを見せる話は、海外の人を逆に混乱させる。自分がこう思うということを、説得力のある資料や内容を持って、ストーリー立てて話をすることが重要。

⑤自分の意見がぶれない言葉を選び、わかりやすい事例を使う。
自分の考えを説明する際には、だれが聞いても同じ意味に解釈できる言葉で、万国共通でわかりやすい事例を活用する。

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結果を出す仕事のやり方
最後に結果を出す仕事のやり方ということで、周りにいる仕事のできる方への実際のインタビューを通じて、土合さんが気づかれた、彼らの共通点をご紹介くださりました。

①後ろから遡って仕事を進める。
会社で自身の存在価値を高めていくためにクオリティの高い仕事をすることは重要な事。だからクオリティへのこだわりは持ち続けなくてはいけない。一方で、やればやった分だけ新しいことが見えてきてしまうため、仕事のクオリティを追求しはじめたらきりがないということも事実。だからこそ業務の締め切りを意識し、それに基づいて毎日の業務配分をしなくてはいけない。結果にこだわる人は必ず後ろから遡って仕事を進める。いつまでに何が必要かを見定め、日々その実現をしている。

②原理とか構造について考える。
成功のコツも、マーケティングのコンセプト作りも本質は同じで、根本に立ち返ることが重要。自分の目の前にある事例の原理や構造(ロジック)を考える。なぜそれがそうであるかのルールを探り、その原理原則に対して解決策を探る。コアをつかむことが効率を上げることにつながり、最終的に結果を出すためのシナリオを描くことにもつながる。

③バランスを取る。
自分の意見を持つことと、多角的な意見を聞くことのバランスが重要。意見を聞きすぎてぶれてしまう事を防ぐために、ヒアリングを開始する前に仮説を立てることが重要。自分の意見のコアとなるものに、ぶれがない状況を作りながらも、そのアイディアや意見を膨らましていくことを考える。コアを明確にしておくことで、守るものと捨てるもののバランスがうまく取れるようになる。

土合さんのお人柄もあり、カジュアルで、誰もが話しやすい雰囲気に包まれた素晴らしい会となりました。その後のネットワーキングイベントでは、異業種の方が積極的に交流をしあうことができ、時間も大幅にオーバーしてしまうという、大盛況のまま閉会しました。参加者からは、イベントからの学びについて多数感想もいただきました。

※アンケート結果はこちら※

これらはイベントの一部のご紹介になりますので、ご興味のある方は、是非GAISHIKEI LEADERSの次回のイベントにご参加ください。