第七回MTL開催レポート(日本ケロッグ(合) 執行役員・財務管理本部長 池側氏)

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Meet the Leaders with 池側千絵(日本ケロッグ(合) 執行役員・財務管理本部長)
『もっとファイナンスの人と話そう!』 イベントレポート

 去る11月20日、六本木ヒルズクラブにて、日本ケロッグ(合)の執行役員・財務管理本部長である池側様を講師にお迎えし、Meet the Leadersが開催されました。

 当初、30名を定員とさせて頂いておりましたが、数多くのお申し込みを頂き、最終的には40名を超える皆様にご参加頂く事が出来ました。

 『もっとファイナンスの人と話そう!』と題したこのセミナーでは、ファイナンスとしての池側様のご経験に基づき、どのような視点を持ちファイナンスとしてキャリアアップされて来られたか、から始まり、ファイナンスが他部署にとっての良きビジネスパートナーとなるためにどのようなマインドセットを持ち働くのが良いか、企業価値を高めるために他部署の人がファイナンスの人達をビジネスにもっと巻き込んで行く事の重要性、また自分自身や部下の価値をどのように高めていくべきか、など多岐に亘ってお話頂きました。

 池側様が新製品発売に関わられたご経験を実例として、新製品発売に際しファイナンスとして事業部門をどのように支える事が出来るかについて、ケーススタディとしてお話頂きました。新製品発売前は、きちんと利益を出して投資を回収できる売上・原価などの目標設定、売上・為替などのリスクの考慮などがファイナンスとして貢献出来る側面となります。しかしそれだけに留まらず、期待していた程売上が伸びずにプロジェクトとして失敗した際にも、ファイナンスは損失を最小限度に留めるという役割も担う事が出来るとお話頂きました。具体的には、次の3つの例が挙げられます。1つ目は、発売前に広告宣伝費などの投資タイミングを慎重に決めておく事で、販売増が見込めない場合に投資金額を適宜削減する、というものです。2つ目は、プロジェクトのために発生したが不要になった設備や在庫について、機材の転用や売却など出来得る限りの方法で回収に努める、というものです。そして3つ目は、発生した損金を適正な方法で処理する事により節税に繋げる、というものです。プロジェクトが失敗したという事実だけで、降格などの処分が起こるわけではなく、外資系企業では、失敗したプロジェクトにおいても、このように関係者の合意を取った上でリスク最小化に努めるなど最善を尽くして結果を出す事が出来れば、キャリアに影を落とすようなことはない、という具体例ともなりました。

 そこから、日本企業はかつての勢いを失っている中、企業価値を高めるという目的意識を強く持っている外資系企業及び外資系で活躍するリーダー達が、事業活動の枠を超えて日本を元気にしていく事に繋がるというお話を頂きました。どんな会社でも、人材の流動性を受け入れた上で、世界のどこでも通用するような人材を育てて行くべきで、そうする事により、人材の方でもより自身の価値を高めようという意識を持つ事となる。つまり、優秀な人材を育て、そうした人達が市場の中で行き来する環境が整えば、結果的に企業価値を高める事に繋がるというお話でした。

 最後に、女性の益々の活躍を支える考え方として、ワークライフブレンディングという考え方をご紹介頂きました。一般的に良く、ワークライフバランスという事が言われますが、ワークライフブレンディングは、仕事とプライベート(家庭や自身のための時間)を単にバランスさせて両立するという事ではなく、どちらも混ぜ込んでギリギリまでやる、という考え方です。池側様ご自身も、この考え方で、仕事とプライベートをしっかりこなされているとお話頂きました。
 この、ワークライフブレンディングを女性が実践するのに、最適なポジションとして、外資系企業での管理職を目指す事の意味についてもお話頂きました。管理職になると、家庭との両立は厳しくなるのでは、という先入観が一般にあると思いますが、そうではない事を、具体的にお話頂きました。外資系企業には、比較的早い段階から管理職を経験する女性が多いため、外国人を含めロールモデルが多く、きちんと成果を出す事さえ出来れば、柔軟な働き方が可能である事、などをその理由として挙げて頂きました。

 こうして、1時間半余りに及んだセミナーは、ファイナンスとしてどのように事業部門と関わって行く事でビジネスを支え企業価値を高めて行く事が出来るのか、に始まり、自身のみならず部下の価値をどう高めて行くか、女性として益々活躍するためのマインドセットの持ち方、など、池側様が実際にご経験された具体例を織り込んでのお話となりました。

 セミナー終了後は、enWorld様の御協賛で可能となった、会場でのおいしいお食事を楽しみながら、参加者の皆様には楽しくご歓談頂く事が出来ました。

 池側様、enWorld様、ご参加頂いた皆様に、深く感謝申し上げます。
GAISHIKEI LEADERSはこれからも、様々な分野で和魂洋才の想いをもって活躍される方々をお招きしたイベントを企画して参ります。

 次回は、2月13日に、『コミュニケーションのプロに聞く!人を惹きつけるコミュニケーションのコツ〜外資系で学んだ、グローバルで「伝わる力」〜』と題して、ブルーカレントの本田代表取締役をお招きしてのセミナーを予定しております。皆様ご都合の許す限り、ご参加頂けたらと思います。