GAISHIKEI LEADERSのメンバーよる「ワーキングライフ講座」、第2回目となる今回は、日本ケロッグ合同会社CFOの池側千絵氏が登場した。

 

フルーツグラノラやプリングルズでお世話になっている学生も多いだろう日本ケロッグ。そんな世界的に有名な食品会社でCFOを務める池側千絵氏が、「企業価値と自分の価値を両方高める仕事のしかた~日本企業の企業価値向上のために~」をテーマに90分間の講義を行った。

 

 

「企業価値と自分の価値を両方高める仕事の仕方、つまりこれを実現するとどこの会社に行っても働ける人材、必要とされる人材になる。逆に価値を高められない人は、人生100年時代(引用:リンダ・グラットン 「ライフシフト」)、生き抜いていくことが難しくなるかもしれない」と話す池側氏のキャリアは実にバラエティに富んでいる。

 

前回の授業で、留目氏が様々な一流の人のキャリア構成を知ると、とても勉強になるとおっしゃっていたが、池側氏は文学部卒業後にP&Gのファイナンス部門に入社する。その後、日本マクドナルド、レノボ・ジャパン、そしてケロッグとファイナンスを軸に様々な企業で活躍。さらに、2002年にUSCPA、2014年に中小企業診断士を取得、現在はMBAを取得するために週末ビジネススクールに通う日々を送られている。「今定年は60歳だが、みんなが新卒で入社する会社が果たしてみんなの定年まであり続けるだろうか。不確実なこの時代、その可能性は残念ながら低い」と池側氏は主張し、どこに行っても働けるスキルを持ち、必要とされる人材になることの大切さを説いていく。

 

 

そんな不確実な時代だからこそ、池側氏は、「企業価値をあげ、さらに自分の価値をあげていくキャリアの歩み方の必要性」を強く主張する。企業が存在する目的は、しっかりとしたビジネスを行い「企業の価値」をあげていくことに他ならない。池側氏はROEを用いながら、数字で企業価値をあげることについて詳しく説明していく。同時に、池側氏の分かりやすいROEの解説を聞きながら、日本企業の稼ぐ力が予想以上に低いことに驚く学生たち。マーケットは世界規模であり、世界中の企業や優秀な人材がライバルになると言うことを再認識した学生は多かっただろう。

 

 

今まで大企業に入れば、公務員になれば安泰などと言われていたが、これから社会がどのように変わっていくのか、本当に安泰がこの世に存在するのか甚だ疑問だ。

企業価値を高めながら、自分自身の価値を上げていく。個人の力が特にものを言う時代である。

 

 

「弊社では、ファイナンスの定型業務は、既に東南アジアの国々にアウトソーシングしている。」と池側氏が最後に学生たちに伝えた言葉がとても印象に残った。既に時代はここまできている。「作業」は、人件費の安い東南アジアへ、さらにこれからAIやロボットが行なっていくだろう。私たちは「作業」ではなく、「仕事」をしっかりできる人材になる必要がある。

「企業価値を高めながら、自分自身の価値を上げていく」

時代が大きく変わる今だからこそ、必要になるキーワード。卒業後、どのような気持ちで、仕事に取り組んでいけば良いのか非常にイメージできる1時間となった。

 

(文・堀内恵悟)

 

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