【2016専修大学ワーキングライフ講座①】足立光氏 ~あなたという個人は、21世紀を生き抜く力を持っていますか?




去年に続いて、今年もGAISHIKEI LEADERSのメンバーが専修大学のワーキングライフ講座で講義を行います。

今年は、学生によるレポートを掲載します。足立氏のメッセージが学生たちにかなり大きいインパクトを与えたことが伝わってくる、そんな内容のレポートになっています。

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本日より合計10回にわたりGAISHIKEI LEADERSによる連続講義が専修大学経営学部池本正純教授の特殊講義ワーキングライフ内で行われる。口火を切ったのは、日本マクドナルド株式会社 上級執行役員 マーケティング本部長足立光氏だ。テーマは「なぜグローバルキャリアなのか?-外資と日本企業の違い-」。90分間の講義で、足立氏が今の学生たちの伝えたかったこと、学生たちが受け取ったメッセージは一体どのようなものだったのだろうか。

日本の会社がいつ外資になってもおかしくない時代

「大企業に就職できれば一生安泰」。変化が著しいこの時代、未だ就職活動で聞く言葉だ。そんな保守的な学生たちの前で足立氏が放った一言に皆が襟を正した。「日本企業、日本の人材、日本の存在感は圧倒的に低下している」。足立氏の強烈なメッセージと、それを裏付けるGDPの推移、日本の学生の英語力の乏しさ、報酬の差、世界中の優秀な人材の実態などのデータ。次々に出されるメッセージとデータに私を含め多くの学生が息を呑んだに違いない。「アメリカに追いつけ、追い越せ」で必死に経済を成長させ、世界に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言わしめた時代ではもうないのだ。
日本市場は下降の一途をたどり、情報や人材のグローバル化のなか日本人の多くはその流れに乗りきれず、東日本大震災やテロ、ブレキジットなど想定外が次々に起こるこの時代。「皆さんは、こんな時代を個人として生き抜く自信がありますか?」足立氏の問いに、目をそらす学生が多く見受けられた。

だからこそグローバルキャリア

この時代を生き抜くスキルを身につけるための1つの選択肢として、足立氏が我々学生に提案したことが、足立氏自身が歩んでいるグローバルキャリアだ。日本企業と外資の違いに「言語・報酬・評価・社風・経験」の5つ挙げ、ご自身の実体験を交えながら学生たちに外資を選択肢の1つとして考える意義を伝えた足立氏。「日本企業・国内だけで通用するだけでは、成長・活躍の場が限定的になってしまう」と強く訴え、多くの学生たちが心を動かされた。就職活動を控える学生も多く、漠然としか考えていなかった外資系をより具体的にイメージできたとアンケートには多くの感想が寄せられた。もちろん外資系が完全無欠で、外資系に就職すれば誰もが将来活躍できる訳ではないが、「グローバル」を念頭に置かなければ、21世紀は生き残れないのだろう。

以前、アフリカ・ガーナの水道やガスがない田舎町に滞在したことがあるが、インフラが整っていなくとも住民はスマホを手に取り、当たり前のようにFacebookを楽しんでいる。この行為だけを切り取れば、日本の学生となんら変わりはない。たった数千円の中国製のスマホが出回り、GoogleのProject Loonで国や地域、身分関係なく全人類がインターネットで繋がる日が間もなくやってくる。足立氏が最後に「今日いろいろ言ってきたがまずは英語。英語を話せなければ何も始まらない。」と呟いたが、その意味が十分に理解できる現状である。パソコンが普及し始めた頃、パソコンができなければ将来ビジネスができなくなると言われたが、これからの時代は英語ができなければ将来ビジネスができなくなるということだろう。

私たち学生は社会に出てから定年を迎えるまでに、海外の人と全く仕事をしない方のほうが一握りになる。どんな貧困国でも大学を卒業すれば英語を話せることが当たり前の世の中で、日本の学生は英語に苦労している。日本の大学生の英語力は、アジアで26位。裏を返せば、日本がそれだけ豊かな国だったことを意味するが、今なお「豊かな国・日本」と思っている方は世の中の動きについていけていない。

「10代の努力が20代の人生を決め、20代の努力が30代の人生を決める」といった言葉を以前聞いたことがあるが、保守的にならず挑戦を恐れない強い意志と勇気が我々学生たちに求められており、本日の足立氏の貴重な1時間の講演が多くの学生に変わるきっかけをもたらしたことは言うまでもない。